彼のことが大好きな彼女の物語[11]飲み会で席が離れて良かったのかも

彼のことが大好きな彼女の物語[12]駅まで一緒に…告白するなら今だ!

lovekoと彼氏の物語シリーズ第12話です。

飲み会の帰り道。

チョコを渡すタイミングとしては絶好のチャンス到来!

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登場人物紹介

第12話に登場する人物を簡単にご紹介します。

 

主人公

loveko

大学1年生の女の子

 

バイト先の好きな人

K先輩

大学3年生の男の子

 

駅まで一緒に…告白するなら今だ!

駅まではあっという間に到着。

スマホで電車の時間を調べると、まだ15分くらい電車はこない。

 

田舎の駅だからいつもは不便に感じている電車の本数も、こんなときだけはありがたい。

チョコ、渡さなきゃ…!

 

♪~♪~

 

K先輩のスマホが鳴る。

 

「あ、家から電話だ。

ちょっとごめんね」

 

一人暮らしの私とは違って、K先輩は実家暮らし。

妹も弟もいて、K先輩は長男なんだって。

 

私もお兄ちゃんがいるけど、K先輩みたいに大人っぽくはないなあ…

兄妹だからそう見えるだけで、お兄ちゃんも他人の前では大人っぽいのかな?

 

そしてK先輩が電話を切った。

 

「lovekoちゃん、ごめん。

母親がちょうど仕事帰りで駅まで迎えにきたみたい。

もう到着してるって言ってたから、このまま駐車場に行くね。

また今度、塾で会おう」

 

…え?

 

嘘でしょ?

帰っちゃうの?

 

私のバレンタインのチョコは?

…なんて、先輩はバレンタインの数日前の今日、まさかチョコをもらうなんて思ってないよね。

 

「あのっ、K先生…!」

 

「ん?なに?」

 

「私…バレンタインのチョコレート作ったんです。

ちょっと早いですけど、よかったら…どうぞ」

 

「え?…僕に?」

 

「はい」

 

「ありがとう!」

 

嬉しそうに喜んでくれる。

頑張って作って良かった。

 

告白は…

さすがにK先輩のお母さんを待たせるわけにもいかないから、また今後にしよう。

 

あーあ。

こんなことなら、メッセージカードに「好きです」って書いておけば良かった。

 

せっかくのバレンタインなのに、義理チョコって思われちゃうだろうな。

 

「…じゃあまた、バイトの時に会いましょうね。

今日はお疲れ様でした」

 

「お疲れ様、ありがとうね」

 

先輩から義理チョコか本命チョコか聞いてくれたらいいのに。

なんて自分に都合のいいように考えちゃうけど、実際はそんなに上手くいかない。

 

lovekoの振り返り

チョコを渡したはいいものの、結局告白できなくて、おそらく義理チョコ認定されてしまいました。

お母様に邪魔された気分…

第1話から読む→彼のことが大好きな彼女の物語[1]出会いは塾のアルバイト

前の話を読む→彼のことが大好きな彼女の物語[11]飲み会で席が離れて良かったのかも

次の話を読む→彼のことが大好きな彼女の物語[13]お礼メールがこないから決心が鈍る

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