彼のことが大好きな彼女の物語[11]飲み会で席が離れて良かったのかも

彼のことが大好きな彼女の物語[2]少なくとも嫌われてはいないのかな?

lovekoと彼氏の物語シリーズ第2話です。

アルバイト先で出会ったのは同じ大学の理系の先輩。

適度に喋るけど。

ただそれだけの関係だったのに…

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登場人物紹介

第2話に登場する人物を簡単にご紹介します。

 

主人公

loveko

大学1年生の女の子

 

バイト先の人

K先輩

大学3年生の男の子

 

少なくとも嫌われてはいないのかな?

塾のアルバイトを始めて3ヶ月が経った。

その間特に何かあったわけでもなく、変わりばえのない毎日。

 

そんなある日、アルバイトが終わって生徒も帰宅した後のこと。

事務所には塾長とK先輩と私の3人だけ。

 

3人で雑談していたけれど、夜も遅いしそろそろ帰ろうかな。

そう思っていたら、塾長が不意に切り出した。

 

「そう言えば、今年いっぱいで2人の講師が辞めるから。

Kくん悪いけど、送別会で渡す贈り物買ってきてくれる?」

 

送別会の日時は私も聞いていた。

 

たかがアルバイトのために、送別会を開いてくれるなんて、優しい塾長。

しかも贈り物まで準備するんだ…

 

本当、いいアルバイト先に出会ったかもしれない。

 

「僕ですか? 別にいいですけど…

どんなものがいいですか?」

 

「いや、何でもいいよ。

これお金、渡しとくね」

 

え、ちょっと待って。

K先輩に選んでもらうの?

見た目からして明らかに、ザ・理系って感じのK先輩に?

 

大丈夫かな…

ちょっと不安。

 

変なの選びそう。

あるいはPC関連のグッズとか。

 

「あの、私が買いましょうか?

辞める講師って女の子だし、私も仲が良い講師なので…」

 

確かに塾長とK先輩は仲が良い。

K先輩がアルバイトの中では1番長いし、シフトも多い。

 

だけど、プレゼント選びに関しては人選間違ってるよ…!

辞める講師のためにも、K先輩に選ばせちゃいけない気がする。

 

「じゃあ、Kくんとlovekoちゃんで一緒に行ってもらおうかな?」

 

「私はそれでいいですけど…」

 

不安に思ってK先輩の方をチラッと見た。

確かに塾では仲が良いけれど、アルバイト以外で会ったこともないし、連絡先も知らない。

 

というか、2人で買い物ってデートみたい?

K先輩は、そんなの嫌って言いそう…

 

「じゃあlovekoちゃん、一緒に行こっか」

 

え?

いいの?

 

良かった、そんなに嫌われてなかったみたい。

ちょっと安心。

 

でもなんだか意外かも。

女子と必要以外に会ったり喋るなんて、あまりしなさそうな感じなのに。

 

「大学の講義が空いてる日、ある?」

 

そうして日時を調整。

連絡先も交換。

今度一緒にお買い物に行くことになっちゃった。

 

なんだかこれってデートみたい?

 

lovekoの振り返り

恋愛は本当に縁とタイミングだと思います。

ただの同僚がその後、彼氏に変わったのは、塾長のおかげでもあります。

そのあと塾は閉鎖してしまったけれど、今ごろ塾長は何やってるのかな?

元気だといいな。

第1話から読む→彼のことが大好きな彼女の物語[1]出会いは塾のアルバイト

次の話を読む→彼のことが大好きな彼女の物語[3]2人きりのドライブはどこに座る?

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