lovekoと彼氏の物語シリーズ第3話です。
アルバイト先で出会った先輩と一緒に、送別会の贈り物を買うことに。
なんだかデートみたい?
登場人物紹介
第3話に登場する人物を簡単にご紹介します。
主人公
loveko
大学1年生の女の子
バイト先の人
K先輩
大学3年生の男の子
2人きりのドライブはどこに座る?
大学の講義が午前で終わる日に、一緒にお買い物に行くことに。
行き先はLOFT。
雑貨屋さんだから、きっといい贈り物が見つかるよね。
「着いたよ」
待ち合わせ時間を数分過ぎたころに、K先輩からのメールがきた。
1人暮らしの私と違って、K先輩は実家暮らし。
すでに免許も持ってて、出かけるときは親の車に乗ってるんだって。
そんなわけで、今回、車を出してくれた。
集合場所はアルバイト先の塾。
1人暮らしの家を簡単に教えるわけにもいかず、悩んだ末に塾で待ち合わせすることにした。
「こんにちは」
「じゃあ、行こっか」
私を乗せて出発。
いくらアルバイトつながりとは言え、付き合ってない人の車に乗ってもいいの?
なんて思ったけど、K先輩は多分大丈夫だろう…
だってそもそも、助手席に乗せてくれないし。
後部座席を指差されたから、案内通り後ろに座っちゃった。
2人で車に乗るのに、運転席と後部座席って普通のことなの?
私はまだ免許持ってないから運転経験ないし分からないけど、助手席に乗るのが普通だと思ってた。
…これって完全に、女の子扱いされてないよね。
もしかして嫌われてる?
という心配をよそに、会話は弾む。
大学の話とか、兄弟の話とか、アルバイトの話とか。
意外と話は尽きないし、前から思ってたけどK先輩は優しい。
「運転荒くない?」
「聞きたい曲ある?」
とか、たくさん気遣ってくれる。
年上の男性ってみんなこうなのかな。
女の子慣れしてないと思ってたし、実際にそうなんだろうけど、それでも誠実な性格が伝わってくる。
「K先生って、運転とっても上手なんですね」
私は運転免許持ってないから、運転の難しさなんて分からないけど。
それでも、K先輩の運転は多分上手なんだと思う。
だって私のお父さんは急発進かつ急ブレーキだもん。
お父さんのハンドルさばきに慣れてたから、K先輩の落ち着いた運転はすごく安心する。
「そう?なら良かった」
運転を褒められてちょっと嬉しそう。
大学の研究室も車関連の研究室って言ってたし、車が好きなんだろうな。
私も大学生のうちに早く運転免許取っておこうっと。
lovekoの振り返り
今になってもやっぱり、2人で出かける時には、運転席と助手席に乗るのが普通だと思います。
会社の上司とかだったら別ですけど、友人や知人や恋人だったら、前に2人座るんじゃないかな?
それにしても、よく付き合ってもない人の車に乗ったな、と今となっては不思議です。
lovekoは割と警戒心が強い方なのですが、やっぱり彼氏に対してはこのときから信頼していたのかもしれませんね。
第1話から読む→彼のことが大好きな彼女の物語[1]出会いは塾のアルバイト