lovekoと彼氏の物語シリーズ第10話です。
せっかくバレンタイン近くに告白するのだから、チョコレートも渡すことに。
メッセージカードに「好き」って書くの?
それとも直接言った方がいいのかな?
登場人物紹介
第10話に登場する人物を簡単にご紹介します。
主人公
loveko
大学1年生の女の子
バイト先の好きな人
K先輩
大学3年生の男の子
メッセージカードに頼っちゃダメ
生チョコを作るのはとても簡単。
今まで何度も作ったことがあるし、冬で寒いからチョコレートも扱いやすい。
夏の暑い日にチョコレート刻んだりしたら、それだけで手がベタベタだもん。
バレンタインが夏だったら…と考えるとちょっと悲惨かも。
亡くなったバレンタインさんには申し訳ないけど、2月でちょうど良かったよ。
ご冥福をお祈りします。
そしてチョコ作り自体は苦労することもなく、可愛い箱に詰めて完成。
MeltyKissには負けちゃうかもだけど、そこそこ美味しくできたつもり。
うん…美味しさにはそこそこ自信あるかも。
生チョコがココアパウダーの茶色ばかりだから、可愛いハートのピックも入れた。
これでちょっとは可愛くなったかな?
箱の蓋を開けた時に一面茶色だったらちょっと寂しいもんね。
最近のラッピング用品売り場には、生チョコ専用のボックスもたくさんあるから本当に便利。
箱に詰めて石畳風にした方が、特別感もあるし。
K先輩だけに作ったってことが伝わるといいな。
そして問題なのがメッセージカード。
カード自体はすでに買ってある。
一言メッセージが書き込める、小さいサイズのカード。
これに何を書くか…だけど。
チョコを渡して告白する時って「好きです」って自分で言うの?
それともカードに「好きです」って書くの?
バレンタインに告白したことないから分かんないや。
まあ正確にはバレンタイン当日じゃなくて数日前にチョコを渡すことになるんだけど。
普通だったらきっと、チョコを渡すその時に自分で告白するのが正解だよね。
手紙で伝えるのは…なんだか逃げてる気がする。
基本的に電話やメールや手紙で告白するのは好きじゃない。
ちゃんと言葉で伝えるのが、誠意だと思う。
だけど今回はバレンタインってことを考えなきゃいけない。
そして前提として、ほぼ100%断られるのが決まってる。
男の人って本命チョコは受け取りにくかったりするのかな?
義理チョコなら気軽に受け取ってもらえそうだけど。
「好きです」って伝えたことで、チョコ受け取ってもらえなかったらさすがにツライな…
フラれるのは覚悟してるけど、せめてチョコくらいは受け取ってほしい。
先輩のために作ったチョコだもん。
義理チョコっぽく見せかけた方が、受け取ってもらえるかもしれない。
告白したいんだけど、チョコは拒否してほしくない。
ただのワガママだけどね。
でもどうせ渡す時の雰囲気とかで、本命チョコってバレちゃうかな?
うー…悩む。
どうせバレバレなら、思い切って告白しちゃった方がいいかも。
受け取ってもらえない可能性もあるけど、本命なの?義理なの?ってハッキリさせないのも微妙な雰囲気になりそう。
僕はどう反応すればいいの?みたいな。
考えすぎかな?
だからカードには「いつもありがとうございます」って書こう。
せっかく決意しても、当日で決意が鈍っちゃう可能性もある。
その場になって「やっぱり無理」ってチョコだけ渡して逃げちゃいそう。
カードに「好き」って書いてないから、私が言わなきゃ多分伝わらない。
その日になって逃げないためにも、カードに保険はかけたくない。
絶対自分の言葉で告白する!
lovekoの振り返り
もはやメッセージカードを買った意味があるのか?と思いたくなりますが。
カードには無難な内容しか書きませんでした。
逃げ場があるとついつい逃げちゃう。
そんなloveko自身のことは自分が1番良く分かっているのです。
第1話から読む→彼のことが大好きな彼女の物語[1]出会いは塾のアルバイト