lovekoと彼氏の物語シリーズ第27話です。
アルバイト先の人に内緒にしているからこそ、バイトの時間はドキドキです…!
登場人物紹介
第27話に登場する人物を簡単にご紹介します。
主人公
loveko
大学1年生の女の子
彼氏
K先輩
大学3年生の男の子
バイト先には2人が付き合うことは内緒
2回目のデートの日がやってくる。
と言っても、世間ではデートとは言えないかも。
たまたま塾講師のバイトのシフトがかぶってたから、終わったあとにちょっとおしゃべりしようか?って感じ。
K先輩に会える!と思うとバイトに行くのも楽しくなる。
好きな人と両思いって嬉しいな…
「lovekoちゃん、何かいいことあった?」
バイト先に到着するなり、塾長から言われる。
「え?どうしてですか?」
「んー…なんか浮かれてない?」
浮かれたように見えるのか…
私はいろんなことが顔に出やすいのかもしれない。
別に洋服だっていつも通りだし、外見で変わったことはないけどな。
気分だけは超がつくほどハイテンションなのは間違いないかも。
K先輩にはバイト先に付き合うことを内緒にしてって頼んだけど、もしかしてバレちゃう?
アルバイトとは言え、仕事中なんだから、しゃきっとしなきゃね!
そしてしばらくすると、K先輩もバイトにやってきた。
入ってきた瞬間に目が合う。
「あ、K先生お疲れ様です!」
「お疲れ様」
いつもどおりの挨拶だけど、なんだか嬉しくなる。
顔がにやけちゃう。
いつもより目がたくさん合うような…
気のせいかな?
はっ!ダメダメ!
バイト中だよ!
しっかりしなきゃ。
そして夜の21時。
仕事が終わるとK先輩からメールがきてた。
『帰ったふりして外で待ってる』
…なんかこれって2人だけの秘密みたい。
いや、実際そうなんだけど、ちょっと悪いことしてるみたい。
バイト先のみんなに内緒にするっていうのはスリルがあるかも。
待っててくれるなんて、今までじゃ考えられなかった。
私のために時間を使わせて申し訳ないような、嬉しいような。
たった数分のことだけど。
それでもバイト終わりに待ち合わせができるっていうのは、彼女の特権だよね。
lovekoの振り返り
ちょっとヒヤヒヤしていましたが…
結局バイト先にバレることはなく、彼氏の退職までうまくごまかすことができました。
顔に出やすいのは困ったものです。
第1話から読む→彼のことが大好きな彼女の物語[1]出会いは塾のアルバイト