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彼のことが大好きな彼女の物語[7]告白をためらう理由

lovekoと彼氏の物語シリーズ第7話です。

バイトを辞めることになったK先輩。

せっかく好きだと気付いたのに、このままだともう会えなくなる…どうしよう。

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登場人物紹介

第7話に登場する人物を簡単にご紹介します。

 

主人公

loveko

大学1年生の女の子

 

バイト先の好きな人

K先輩

大学3年生の男の子

 

告白をためらう理由

ここままだとK先輩に、もう会えなくなっちゃう。

 

同じ大学とは言え、学部も違うし今まで学内でばったり会ったこともない。

バイト以外の接点はゼロ。

 

買い出しに行った時の連絡先は、あれ以来1度も使っていない。

 

もし私が告白したら、恋人になってくれる?

そしたらこれからも会えるかな?

 

でも、告白したところでダメかもしれない。

フラれちゃうかも。

 

というか、ほぼ100%確実にフラれる自信がある。

それは遡ること数ヶ月前の話。

 


 

その日もやっぱりアルバイトで、塾には塾長とK先輩と私だけが残っていた。

 

毎日バイト終わりの楽しみは雑談。

生徒についての情報交換とか、大学のこととか、お喋りする時間って楽しいな。

 

そして今日は恋愛の話になった。

 

塾長はまだ未婚だけど、最近いい人がいるみたい。

年齢的に、そろそろ結婚しなくちゃマズイんじゃ…?

 

親にも急かされてるみたいだし。

大人って大変だ…

 

そして次に矛先が向けられたのがK先輩。

 

「Kくんは彼女ほしくないの?」

 

彼女いないこと前提で質問する塾長。

もしかしたら彼女持ちかもしれないのに、ちょっと失礼?

 

まあ実際に、工学部の男子は彼女持ちの確率は、一般平均よりかなり下がる気がする。

だからこそ、彼女を欲しいと思っている男性は多いはず。

 

中には本当に恋愛に興味がない人もいるし、男同士でくっついちゃう人もいるけど。

さすがにこれはごく一部。

 

大半は彼女欲しいと思ってるよね。

 

「僕ですか?別に彼女ほしくないですね」

 

え?そうなの?

K先輩もそのごく一部の人間だったのか…

 

確かに、同じ塾講師でも女性とはほとんど喋ってないもんな…

 

もちろん生徒に手を出すのはダメだけど、せっかくアルバイト先で出会いがあるんだから、彼女作ればいいのに。

もともといらないと思ってたんだ。

 

そんな人もいるんだね。

ちょっとびっくりした。

 

でもそう言えば私も、今は彼氏いらないかも。

好きな人が出来れば話は別だけど。

 

好きじゃない人とは付き合いたくないもん。

だから、彼氏が欲しいってよりは、好きな人が欲しいな。

 


 

この話をした時は、「そうなんだ」くらいにしか思ってなかった。

K先輩の恋愛観なんてただの人事だった。

 

でも今は状況が違う。

これから告白しよっかなって考えている人は、「彼女いらない」って言った人。

 

しかも院試が控えているからバイトを辞めるって人の考えが変わるとも思えない。

むしろ、なおさら彼女なんて作る時間ないよね。

 

こんなのフラれるに決まってるよ…

もう諦めるしかないのかな…?

 

lovekoの振り返り

大学時代、男性同士で付き合っている人は、意外とたくさんいました。

lovekoの学科も女子が少なかったので、断言は出来ないけど、おそらく1組いたはずです。

理工系の学部ならよくある光景かもしれませんね。

第1話から読む→彼のことが大好きな彼女の物語[1]出会いは塾のアルバイト

前の話を読む→彼のことが大好きな彼女の物語[6]せっかく仲良くなれたのに

次の話を読む→彼のことが大好きな彼女の物語[8]会えなくなるのが一番嫌だ

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