lovekoと彼氏の物語シリーズ第14話です。
鳴らないスマホ。
脈のなさを思い知らされたみたい。
登場人物紹介
第14話に登場する人物を簡単にご紹介します。
主人公
loveko
大学1年生の女の子
バイト先の好きな人
K先輩
大学3年生の男の子
バレンタインチョコに後押ししてほしい
バレンタインの朝、目覚めると先輩からメールがきてた!
着信時間は夜の2時過ぎ。
この時間、私が起きている可能性はほとんどゼロ。
着信音もマナーモードにしているから、起きてスマホを見るまで全然気付かなかった。
いくら春休みだからと言っても、K先輩ってかなりの夜行性なのかな?
なんて思いながらもメールを確認する。
ドキドキ…チョコのお礼メールかな?
『昨日はチョコありがとう!』
え…続きは?
メールの内容これだけ?
もともと普段からK先輩のメールの内容は、用件だけで素っ気無かったけど。
しかも、着信時間が夜2時ってことは、私がチョコを渡したのは「昨日」じゃないよね。
日付変わってるから、「一昨日」になるんじゃないかな。
ちょっと細かいけど、なんかツッコミたくなる。
でも、もうメールは来ないと思ってたから、びっくり。
たった一行しかないけど、やっぱり嬉しいな。
少なくとも、チョコのこと、喜んでくれたんだよね。
良かった…
返信は何て書こう?
今日はバレンタイン当日。
きっと世の中には、好きな人に告白している女の子がたくさんいるはず。
バレンタインだからって、成功率がアップするわけじゃないだろうけど。
きっかけって大事だよね。
思い切って、書いてみよう。
直接言えなくても、頑張って作って先輩に喜んでもらえたチョコに、後押ししてほしい。
『いきなりごめんなさい。
私、K先輩のことが好きです。
お返事待ってます。』
さんざん悩んだあげくの文章がコレ。
いろいろ書いたら言い訳っぽくなるかな?
とか、
「好き」を伝えすぎたら断りにくくなって困るかな?
とか、
いろいろ考えたらシンプルになっちゃった。
私って改めて、文才ないんだな…
理系にきたのは正解だったかも(笑)
いきなりこんなメールもらったらびっくりするだろうけど、いいもん。
バイト辞める先輩が悪いんだもん。
lovekoの振り返り
K先輩のメールに対して、「素っ気無いな」なんて思いながらも、自分が送ったメールだって十分素っ気無いですよね。
メールだと送信ボタンを押すだけで届くので、言葉よりはずいぶん手軽に伝えることができます。
第1話から読む→彼のことが大好きな彼女の物語[1]出会いは塾のアルバイト