妊婦さんのうち、約12%の割合で罹ると言われている妊娠糖尿病。
一方の糖尿病は、約8.8%と言われています。
妊娠すると血糖値が上がりやすい…とは言いますが、そもそも妊娠糖尿病と普通の糖尿病の違いって何?
今回は、妊娠糖尿病と糖尿病の違いについてお話します。
目次
糖尿病とは?
甘いものをたくさん太べたり、運動を全くしていなかったり。
ご飯やパンなどの炭水化物が大好き!という方が、糖尿病になるイメージが強いですよね。
まず、妊娠糖尿病ではない普通の糖尿病について見ていきましょう。
世界の糖尿病人口は爆発的に増えている!
国際糖尿病連合(IDF)の発表によると、世界の糖尿病人口は爆発的に増え続けているそうです。
糖尿病有病者数は、2015年時点で4億1,500万人。
2014年の調査より、2,830万人も増えています。
20歳~79歳の糖尿病有病率は8.8%で、およそ11人に1人が糖尿病と診断されています。
日本人の糖尿病予備軍は女性でも5人に1人以上!
では平成24年厚生労働省の「国民健康・栄養調査」結果を参考に、日本人だけに限って見てみましょう。
「糖尿病が強く疑われる人」の割合は、男性 15.2%・女性 8.7%。
「糖尿病の可能性を否定できない人」の割合は、男性 12.1%・女性 13.1%。
合わせて、男性の27.3%・女性の21.8%が、糖尿病かその予備群であることが分かっています。
女性の方が少ないとは言え…意外と高い数値ですよね。
糖尿病の4つの定義とは?
糖尿病にはきちんとした定義があります。
まず、次の4つの項目ののいずれかに当てはまる場合を「糖尿病型」と言います。
そして、一度の検査で糖尿病だと診断されることはありません。
別の日に行った検査でも糖尿病型であることが再確認できれば「糖尿病」と診断されるようです。
その4つの項目というのは、
- 空腹時に測定した血糖値(空腹時血糖値)が126mg/dL以上
- ブドウ糖を飲んだ2時間後に測定した血糖値(ブドウ糖負荷試験2時間値)が200mg/dL以上
- 食事の時間に関係なく測定した血糖値(随時血糖値)が200mg/dL以上
- HbA1cが6.5%以上
です。
糖尿病には7つの原因パターンがある!
また、一言に「糖尿病」と言っても、その原因は様々です。
糖尿病はその原因により、
- 1型糖尿病
- 2型糖尿病
- 妊娠糖尿病
- その他の原因による糖尿病
の4つに分けることができます。
このうち、「2型糖尿病」には2つの原因パターンがあります。
そして「その他の原因による糖尿病」には、
- 遺伝子異常によるもの
- 薬剤によるもの
- 感染症によるもの
の3つに分けられます。
これらを合わせると、糖尿病には7つの原因パターンがあると言えます。
なので、一概に「糖尿病」と言っても原因は様々なのです。
日本人糖尿病患者の95%は2型糖尿病!
とは言え、日本人の糖尿病患者の95%は、生活習慣の乱れ、肥満、ストレス、運動不足などから発症する「2型糖尿病」です。
2型糖尿病は生活習慣だけではなく、遺伝的な素因も発症に関与しているのではないか?と考えられています。
一方で、2型糖尿病以外のタイプの糖尿病は、食生活や運動に気を付けていた人でもなる可能性があります。
妊娠糖尿病とは?
先ほども少し触れてしまいましたが、妊娠糖尿病についても掘り下げていきましょう。
上記で解説したとおり、妊娠糖尿病は糖尿病の一種です。
そこで、妊娠糖尿病と糖尿病の違いに着目して、妊娠糖尿病について解説していきますね。
妊娠中に注意が必要な糖代謝異常は3種類!
妊娠中に血糖が高くなることで注意を必要とする糖代謝異常には、大きく分けて3種類があります。
それが「妊娠糖尿病」と「妊娠中の明らかな糖尿病」と「糖尿病合併妊娠」です。
「妊娠糖尿病」は妊娠中に発見または発症した、糖尿病ほどではない軽い糖代謝異常です。
一方の「糖尿病合併妊娠」とは、もともと糖尿病と言われていた人が妊娠した状態です。
最後の「妊娠中の明らかな糖尿病」には、もしかしたら妊娠前から診断されていない糖尿病があったかもしれないという糖代謝異常などが含まれます。
つまり、妊娠糖尿病はまだ糖尿病には至っていない段階のことなので、糖尿病に比べると程度が軽いものです。
妊娠中はわずかに高血糖なだけでも胎児に影響を与える!
妊娠糖尿病は糖尿病に至っていない段階とは言え、安心できるわけではありません。
妊娠中はわずかな高血糖でも胎児に影響を与えるため、糖尿病ではなくても「妊娠糖尿病」とわざわざ呼ばれるのです。
妊娠中に胎盤が作るホルモンがインスリンの働きを抑える作用もあるため、十分なインスリンが作られない場合に血糖が上昇します。
肥満、高齢妊娠、家族に2型糖尿病患者がいる、過去の妊娠で高血糖を指摘された場合に起こりやすいとされています。
妊娠中に高血糖状態が持続すると、おなかの赤ちゃんに栄養が行き過ぎる状態になります。
すると、赤ちゃんが奇形になる率が上がったり、巨大児の出産につながったりします。
分娩時に母子ともに危険な状態となることも少なくありません。
そのため、糖尿病としては軽度であっても、妊娠糖尿病は早期発見・管理が重要なのです。
なぜ妊娠によって糖尿病のような状態になってしまうの?
妊娠中にエコー写真を見ると、前回との成長具合にびっくりしますよね。
おなかの中の赤ちゃんは、育ち盛りの状態です。
栄養源として、たくさんのグルコースを必要としています。
そのため、母体は赤ちゃんにできる限りたくさんグルコースを送り込む仕組みを作ります。
それが活発になるのが、だいたい妊娠20週以降から。
この時期になってくると、胎盤から出るホルモンの影響で、母体の筋肉・脂肪細胞に「インスリン抵抗性」が引き起こされるようになります。
すると、母体側はグルコースを取り込みにくくなります。
そして母体が取り込まなかった分のグルコースが、赤ちゃんへと回されることになります。
このような仕組みが働いている中、さまざまな原因によって通常よりもインスリン抵抗性が強くなりすぎてしまうと、妊娠糖尿病が発症します。
妊娠糖尿病と糖尿病の違いは発症時期と程度!
妊娠糖尿病と糖尿病の違いについてお話しました。
ポイントは、
- 妊娠糖尿病は妊娠して初めて診断される「糖代謝異常」
- 妊娠糖尿病は「糖尿病」と名付けられているが、糖尿病より程度が軽い状態
- 原因の1つは、妊娠すると自然にインスリン抵抗性が上がる仕組みとなっていること
です。
つわりが終わってご飯が美味しく感じられるようになったから…と言って、食べすぎには要注意。
妊娠糖尿病の疑いがある方は、お腹の赤ちゃんのためにも、きちんと対策をしましょう。
関連記事はこちら→妊娠中の尿検査で尿糖が…痩せ型でも妊娠糖尿病になるの?
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