lovekoと彼氏の物語シリーズ第19話です。
告白した当日、待ち合わせをすることになった場所は大学。
私と付き合ってくれる…?
登場人物紹介
第19話に登場する人物を簡単にご紹介します。
主人公
loveko
大学1年生の女の子
彼氏
K先輩
大学3年生の男の子
人を好きになる基準
「こんにちは♪」
大学の食堂について数分待っていると、K先輩もやってきた。
春休み期間だし、ランチの時間は過ぎているし、学生もそんなにいなくて空いている食堂。
「久しぶり…でもないか」
「おとといに飲み会で会いましたよ?」
「そうだったね」
いつもと変わらないK先輩。
先輩…私のこと好きって本当ですか…?
付き合ってくれるの?
彼氏になってくれる?
切り出すの恥ずかしいな。
でも…聞きたい。
「あの…メールですけど、突然すみませんでした」
「いやいや全然大丈夫」
「本当にいいんですか?」
「うん、大歓迎だよ」
「好き」とか「付き合う」とかそんな単語は一切出ていないけど、これはそういうこと。
正直、本当に私のことを好きなのか分からないけど、でも付き合ってくれるだけでも嬉しい。
これからは恋人同士だ。
「大学内で会うのは初めてですよね」
「そうだね」
同じ大学とは言っても、学科どころか学部も違うから全然会わない。
同じキャンパスに通っているはずなのに、顔を見かけたことすらない。
そして、せっかく大学で会う機会を作ってもらったのに…話題がない。
いつもはアルバイト先で他の人もいるからわいわい喋ってたけど、それとは雰囲気が違う。
しかもなんだか少し緊張もする。
先輩は…相変わらずいつもと変わらないのかな?
落ち着いてて大人っぽくて、静かな感じ。
「ん?なに?」
じーっと見つめてたのがバレちゃった。
「なんでもないですよ」
「そう?」
先輩のこと、見ていたかっただけだから、なんでもないですよ。
むしろ気付かなかったら良いのに。
別に先輩は特別かっこいいわけじゃない。
だけどなんだか目が離せない。
なんでかな?
別にタイプの顔立ちってわけじゃないのに。
好きになる基準は自分でも分かんない…
lovekoの振り返り
今までお付き合いをした男性を振り返って考えてみても、タイプはバラバラかもしれません。
共通していることと言えば、「尊敬できる人」かな。
憧れから入る恋愛が多いような気がします。
第1話から読む→彼のことが大好きな彼女の物語[1]出会いは塾のアルバイト