彼のことが大好きな彼女の物語2

彼のことが大好きな彼女の物語[20]いくら彼氏でも何でも話せるわけじゃない

lovekoと彼氏の物語シリーズ第20話です。

付き合うことになったからこそ、知っておいてほしいこと。

そして決めておきたいことがある。

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登場人物紹介

第20話に登場する人物を簡単にご紹介します。

 

主人公

loveko

大学1年生の女の子

 

彼氏

K先輩

大学3年生の男の子

 

いくら彼氏でも何でも話せるわけじゃない

話題がないって思ってたけど、今日言っておきたいことがある。

正確には別に今日でなくてもいいけど、できるだけ早い方が良い話題。

 

それは…バイト先の人に付き合うことを内緒にしてもらうこと。

もちろん公認になるのが嫌とか、バイト内で浮気がしたいとか、そんな理由じゃない。

 

「K先生、付き合うこと、バイト先の人には内緒にしてもらってもいいですか?」

 

「あ、いいよ。

どうせ僕は来月いっぱいで辞めるし。

でも何で?」

 

…やっぱり気になるよね。

何か支障があるのかな?って思っちゃうと思う。

 

ちゃんと正直に言わなきゃ。

 

「あの…実はバイト先の別の人に告白されたことがあって、それを断っちゃったんです。

断る理由に『彼氏いらないから』って言っちゃったから、申し訳ないなと思って」

 

もう数ヶ月前の話。

同じアルバイト先の同じ年の大学生に告白された。

 

だけど、その時私が断った理由として使ったのが「彼氏ほしくない」だった。

その時は確かに、元彼の未練がまだ残ってて、彼氏なんてほしいと思ってなかった。

 

恋愛はしばらくいいや…って思ってた時期だから、嘘なんてついていない。

でも未練がなくなってからも、その人のことを好きになれなくて、断り続けている。

 

そもそも未練を吹っ切ることができたのは、K先輩のことを好きになったからだし。

その男の子にはちょっと申し訳ないことをしちゃったけど、好きになれないものは仕方ない。

 

K先輩を好きになっちゃったのも仕方ない。

 

「じゃあその人って、僕の知ってる人ってこと?」

 

「そうですよ。

誰…とは言いませんけど」

 

K先輩だって同じ職場だから、もちろん会ったことは当然あるはず。

でもその男の子自体はそこまで色んな人と喋るタイプじゃないから、きっとK先輩と恋愛話なんてしてないはず。

 

だから私が言わない限りは、その男の子が特定されることはきっとない。

 

私自身は別に、どの人ってバレても全く気にしないけど。

やっぱり男の子の立場からすると嫌だよね。

 

自分を振った人の彼氏に告白した事実を知られる、なんて。

さすがに申し訳ないよ。

 

職場がギクシャクしても嫌だし、名前は伏せておこう。

いくらK先輩が彼氏になったとは言っても、なんでも喋るのはちょっと違う気がする。

 

lovekoの振り返り

彼氏に内緒にしていることは、付き合って5年目の今でもたくさんあります。

それが良いのか悪いのかは分かりませんが、おそらく彼氏も秘密の1つや2つくらい、あるんじゃないかな?

第1話から読む→彼のことが大好きな彼女の物語[1]出会いは塾のアルバイト

前の話を読む→彼のことが大好きな彼女の物語[19]人を好きになる基準

次の話を読む→彼のことが大好きな彼女の物語[21]モテる?って聞かれた時の反応

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