初婚となると、分からないことがたくさんありますよね。
本籍地もその1つです。
そもそも本籍地なんて、日常生活では気にしない人も多いでしょう。
変更しなければいけないの?と疑問に思うのも当然です。
そこで今回は、
- 結婚しても本籍地は夫婦別々で大丈夫なのか
- 本籍地の意味
- 本籍地を変更するメリットとデメリット
について書いてみます。
目次
本籍地って何?
本籍地には、あなたの戸籍が置いてあります。
戸籍が置いてある場所が本籍地なのです。
本籍地はあなたが日本人であるということを証明するもので、日本ならどこでもあなたの本籍地にすることができます。
但し、本籍地は戸籍が置いてある場所になります。
そのため、戸籍を取り寄せなければならない場合、あまり離れた場所に本籍があると、取り寄せたり取りに行くのが面倒です。
本籍地はどこでも良い!でも…?
従って、新郎の両親や新婦の両親が住んでいるところに本籍地を決めておけば、書類が必要になった場合、親に役所まで取りに行ってもらうことができます。
また、本籍地をどこに決めたとしても、それによって税金や特別な義務が生じるなどといったことは一切ありません。
であれば、夫とあなたの本籍地が別々でも、それぞれ日本国内にあればいいのではないか?と思ってしまいますよね。
でも、結婚するとそういうわけにはいかないのです。
結婚しても本籍地は夫婦別々?それはあり得ない!
前述したように、本籍地とはあなたが日本人であるということを証明するためのものです。
極論を言ってしまえば、日本国内であればどこを本籍地にしても大丈夫です。
富士山や皇居などを本籍地にしている人もいるくらいですから。
であれば、あなたと夫で1人1つずつ好きな場所を本籍地に選んでもいい気がしますよね。
本籍地は戸籍が置いてある場所
ところが本籍地とは、戸籍が置いてある場所でもあるのです。
戸籍には氏名、性別、生年月日、父母の氏名と父母との続柄、婚姻、離婚、出生・死亡などの、届出に関することが書かれてあります。
親子・兄弟関係を証明するとき、相続の手続きをするときなどに戸籍が必要になります。
あなたと彼氏が独身であれば、子供は親の戸籍に入っているのが普通です。
そのため2人の本籍地は、それぞれの親の戸籍が置いてある別々の場所になっていたはずです。
結婚すると両親の戸籍から出て新しい戸籍が作られる!
しかし、あなたと彼氏が結婚すると、あなた達2人はそれぞれが親の戸籍から出て、夫婦2人で新しく戸籍を1つつくることになるのです。
戸籍には夫婦2人の名前が書いてあります。
夫婦になった2人の名前が記載された戸籍が置いてある場所が本籍地なのです。
つまり、夫婦の本籍地が2つ別々にあるということはあり得ないのです。
夫婦で別々の本籍地を選ぶことは不可能で。
しかし、2人で好きな場所を本籍地に選ぶことはできます。
2人でよく話し合って本籍地を選んでみて下さい。
本籍地っていつ必要なの?
前述したように、本籍地とはあなたが日本で生まれた日本人であることを証明するものです。
また、それと同時に、戸籍が置いてある場所でもあります。
戸籍には、氏名、性別、生年月日、父母の氏名と父母との続柄、婚姻、離婚、出生・死亡などの届出に関することが書かれています。
親子・兄弟関係を証明するとき、相続の手続きをするときなどに戸籍が必要です。
よく、戸籍を調べたら実の子供ではないことがわかって愕然とするシーンを、映画やドラマで見ることがありますよね。
戸籍を調べれば、本当の親子かどうかもわかるのです。
あなたは結婚するまでは、親の戸籍に入っていたはずです。
そのため、親の戸籍が置いてある場所があなたの本籍地になります。
でも結婚すると、夫婦2人で本籍地を選ぶことになります。
あなたも彼氏も日本で生まれた日本人であれば、どこを本籍地にしても構いません。
例えば富士山でも皇居でもディズニーランドでも、好きな場所を本籍地にすることができるのです。
あなた達2人で好きな場所を本籍地に選んでみて下さい。
本籍地は夫婦で自由に決められる!
前述したように、本籍地は夫婦2人で自由に決められます。
lovekoの友達の場合は、夫が東北人で妻は関東人ですが、結婚して初めて住んだ場所が本籍地になっています。
その後転勤などで住居は転々としていますが、定住していないため1度も本籍地は変えていません。
時々本籍地のことを思い出しては、夫の実家に移そうかと話すことがあるそうです。
その理由は、戸籍謄本を取り寄せたい時に、夫の両親に頼めるからです。
もちろん妻の実家にすることもできます。
妻の実家にすれば、戸籍謄本を取り寄せるにしても気兼ねなく親に頼めますね。
しかし、夫や夫の両親の気持ちを考えたら、それはできないという場合もあります。
本籍地の選び方は自由
本籍地の選び方は人それぞれです。
結婚したら夫の本籍地に自分も入れてもらうという人もいます。
どちらの苗字になるかで本籍地を決めるカップルもいます。
2人の思い出の場所や初デートの場所、有名なスポットなどにする人もいます。
自由であるということは、自分達でよく考えなければならないということです。
簡単に本籍地を決めてしまって、後悔するたびに本籍地を変えるようなことになると、それはそれでまたいろいろと問題が起きてきます。
自由であっても、よく考えて本籍地は選びましょう。
人気の本籍地はどこ?
本籍地というのは戸籍が置いてある場所です。
そんな大切そうな場所、本当にどこでも良いの!?と思ってしまいますよね。
でも今は、本籍地にも人気の本籍地があるのです。
あなたはどこだと思いますか?
人気の本籍地を書いてみますね。
- 皇居(事務担当:東京都千代田区役所、東京勤務者には、住所地より戸籍等の手続きが便利なこともあり人気)
- 富士山山頂(頂上)
- 国会議事堂
- 首相官邸
- 東京タワー
- 東京ドーム
- スカイツリー
- 大阪城
- 名古屋城
- 都庁
- 東京駅
- 東京ディズニーランド(事務担当:千葉県浦安市)
- 国立競技場
- 甲子園球場(事務担当:兵庫県西宮市)
- 贔屓野球チームの本拠地
以上が戸籍ガイドによる、本籍地の人気ランキングです。
確かにこうやって見てみると、どこも皆日本になくてはならない名所ですよね。
そのうちユニバーサルスタジオなども、人気ランキングに入ってくるのではないでしょうか?
本籍地を好きな場所にできるというのも、楽しくていいですね。
本籍地はパスポートや免許証の書き換えの時以外にも、意外なところで聞かれることがあります。
そのため、覚えやすい住所だと忘れることがありません。
そういう意味でも有名なスポットだと、1度覚えたら忘れることがないのでおすすめです。
本籍地を変更するメリット・デメリット
本籍地を変更するメリットとデメリットについても書いてみます。
本籍地変更のメリット1:戸籍謄本を取得する役所が近くなる
前述したように、本籍地が遠いと、戸籍謄本や抄本を取り寄せなければならなくなった場合が問題です。
本籍地が遠方にあると、いちいち役所に取り寄せ方を聞いて送ってもらわなければならなくなります。
どちらかの親の実家が本籍地になっていれば親に頼むこともできます。
しかし、もし頼みづらいようであれば、あなたの住んでいるところを本籍地にすると便利です。
戸籍謄本や抄本が必要になった時、近くの役所で手続きができるので簡単ですよね。
本籍地変更のメリット2:離婚歴を誤魔化せる
もしあなたに離婚歴がある場合、本籍地を移すことで戸籍に記載されなくなります。
ただし、「除籍謄本」を調べられると分かってしまうので、あくまでも一時しのぎだということを覚えておいてください。
同様に、
- おめでた婚で過去に胎児認知があったことが戸籍謄本から分からなくなる
- 過去に養子離縁をしたことが戸籍謄本からは分からなくなる
も同じことが言えます。
これらは全て、本籍地を移すことで戸籍に記載されなくなるものです。
もし、離婚歴や胎児認知、養子離縁が過去にあったことを誰かに知られたくない場合は、本籍地を移せば新しい戸籍には記載されずにすみます。
本籍地変更のデメリット1:転籍した人が亡くなった場合
あまり転籍を繰り返すと、転籍した人が亡くなった場合、転籍した分の除籍謄本が必要になります。
そうなると戸籍謄本に書かれている「転籍」の文字がなくなるまで、何度も遡って除籍謄本を集めなければなりません。
あとに残された人が大変なので、転籍は定住先に決めたら繰り返さないほうが賢明です。
本籍地変更のデメリット2:本籍地の住所を忘れてしまう
前述したように、本籍地はパスポートや免許証の書き換えの時以外にも、意外なところで聞かれることがあります。
会社の面接で聞かれたという人もいるので、すぐに答えられないと困りますよね。
あまり何度も転籍を繰り返していると、自分の本籍地がどこだったのか混乱してわからなくなってしまったり、忘れてしまうことにもなりかねません。
本籍地は定住先に1度決めたらよほどのことがない限り、あまり変えないほうがいいです。
結婚したら本籍地は別々は無理!夫婦で決めよう!
結婚しても本籍地は夫婦別々のままで大丈夫か?について、まとめてみます。
そもそも本籍地というのは、あなたが日本で生まれた日本人であることを証明し、あなたの戸籍が置いてある場所が本籍地になります。
本籍地は、あなたが独身のうちはあなたの親の戸籍が置いてある場所があなたの本籍地になります。
あなたが両親から生まれたことが戸籍には記されているのです。
あなたと彼氏が結婚すれば、あなた達2人はそれぞれの親の戸籍から出て、2人で新たに戸籍をつくることになります。
そして、新たに2人でつくった戸籍がある場所が、あなた達2人の本籍地ということになります。
そのため、夫婦になった時点で別々の本籍地を持つということはあり得ません。
本籍地は日本国内であれば、どこでも2人で好きな場所を本籍地に選ぶことができます。
メリットやデメリットをよく考慮した上で話し合って決めてみて下さい。